鹿児島グルメ旅行:車中泊と温泉を楽しむ1泊2日の夫婦旅

●はじめに

2024年10月、妻と二人で熊本から鹿児島へ1泊2日の車中泊旅行に出かけました。美味しいグルメと新しい体験、そして鹿児島の歴史探訪を求めて、私たちの旅が始まりました。

●1日目:熊本から鹿児島へ

金曜日の夜、仕事を終えてすぐに熊本を出発。まずは人吉ICで降り、地元で人気の「人吉温泉元湯」に向かいました。長時間のドライブで疲れた体を、源泉かけ流しの湯で癒やします。ひとり300円という驚きの価格で、贅沢な時間を過ごせました。

温泉での休憩後、再び車に乗り込み、一気に桜島SAまで南下。深夜0時過ぎ、ようやく到着し、そこで車中泊となりました。

●車中泊の教訓

桜島SAの駐車場は一見平らに見えましたが、実際に寝てみると意外な傾斜があることに気づきました。さらに、この日は雨が降り、湿度も高くて寝苦しさを感じました。この経験から、快適な車中泊には水平を保つことが大切だと学びました。次回はレベラーを購入しようと、妻と話し合いました。

●2日目:鹿児島市場でグルメ三昧

朝5時に起床し、近くの温泉施設で身体を清めました。その後、楽しみにしていた鹿児島市場へ向かいました。地元の方におすすめされた市場食堂で朝食を取ることに。新鮮な海の幸を使った寿司に舌鼓を打ちました。特に印象的だったのは、鹿児島名物の首折れサバ。しめサバとは一線を画す、ふっくらとした食感と上品な味わいに感動しました。

市場食堂では、地元の漁師さんたちとも会話を交わす機会があり、鹿児島の海の豊かさや漁業の現状について貴重な話を聞くことができました。朝早くから活気に満ちた市場の雰囲気に、鹿児島の食文化の奥深さを肌で感じました。

●旧鹿児島紡績所技師館:鹿児島の近代化の証人

お腹を満たした後、旧鹿児島紡績所技師館(異人館・旧制第七高等学校造士館本館)を訪れました。この建物は、1908年(明治41年)に建設された鹿児島における西洋建築の先駆けとなる貴重な建造物です。

技師館の歴史は鹿児島の近代化と深く結びついています。明治時代、鹿児島紡績所は日本の近代産業の先駆けとして設立され、この技師館は外国人技術者のために建てられました。その後、1908年から1950年まで旧制第七高等学校造士館の本館として使用され、多くの若者たちがここで学びました。

館内を見学しながら、ガイドさんから興味深い話を聞くことができました。西洋と日本の建築様式が融合した独特の外観、当時の最新技術であった電灯や水道設備の痕跡など、鹿児島の近代化の歩みを物語る要素が随所に見られました。特に印象的だったのは、2階の大広間で、高い天井と大きな窓から差し込む光が、往時の華やかさを今に伝えていました。

この建物が、紡績所の技師館から教育機関へ、そして現在は歴史的建造物として保存されている変遷を知り、鹿児島の歴史と文化の重層性を感じることができました。

●高城温泉 梅屋旅館:歴史ある温泉で心身をリフレッシュ

歴史探訪の後は、地元の人々に愛される高城温泉の梅屋旅館を訪れました。この温泉は、なんと一人250円という驚きの価格で利用できます。旅館の外観は昔ながらの佇まいを残しており、地域の歴史を感じさせます。

浴室に足を踏み入れると、湯気と共に温泉特有の香りが立ち込めていました。源泉かけ流しのお湯は、とろりとした触感で肌に優しく、疲れた体を芯から温めてくれます。湯船に浸かりながら、静かなひとときを過ごしました。

地元の方々と湯船を共にし、鹿児島の日常の一部を体験できたことは、この旅の中でも特別な思い出となりました。温泉から上がった後の爽快感は格別で、旅の疲れを癒やすと同時に、心身ともにリフレッシュすることができました。

●地元グルメを堪能

温泉での癒しの後は、再び食事を楽しむ時間。おやつには有名な「蒸気屋」のお菓子を味わいました。薩摩芋を使った伝統的なお菓子の数々に、鹿児島の食文化の奥深さを改めて感じました。

昼食は「キッチンしま」で地元の味を楽しみました。鹿児島の郷土料理である「さつま揚げ」や「きびなご」の料理に舌鼓を打ち、鹿児島の豊かな食文化を堪能する一日となりました。

●まとめ

1泊2日の短い旅でしたが、鹿児島の魅力を存分に味わうことができました。市場での新鮮な海の幸、歴史的建造物での貴重な学び、地元の温泉での癒し、そして地元の人々との触れ合いを通じて、鹿児島の多面的な魅力を体験できました。車中泊という宿泊スタイルも、思い出深いものとなりました。

この旅行で学んだこと: – レベラーの重要性:快適な車中泊には水平を保つことが不可欠 – 早朝の市場訪問:新鮮な海の幸を味わい、地元の人々と交流する貴重な機会 – 歴史的建造物の重要性:一つの建物を通して、その地域の歴史と文化の変遷を学べる – 地元の温泉体験:リーズナブルな価格で本物の温泉を楽しめる鹿児島の魅力 – 地元の食文化:市場、お菓子屋、レストランなど、様々な場所で鹿児島の食の豊かさを体験できる

次回は快適な車中泊のためにレベラーを用意し、もっと長期の旅行に挑戦してみたいと思います。歴史と食文化が豊かで、温泉も楽しめる鹿児島は、何度訪れても新しい発見がある素敵な場所でした。この経験を活かし、次はさらに深く鹿児島の魅力を探求する旅を計画したいと思います。

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