「AIに仕事を奪われる」んじゃなくて、使い倒せばいいと気づいた話

正直に言うと、去年の私は生成AIを完全に舐めていました。

「どうせ若い子たちが遊んでるツールでしょう」くらいに思っていたんです。地方で管理職をやっていると、新しいものに飛びつくより、目の前の業務を回すことのほうがよっぽど大事だったりしますから。

でも、会社の若手が資料の下書きをAIにサッと作らせているのを見て、試しに触ってみたら――正直、悔しいくらい便利でした。今日はそのあたりの話を、同じように「そろそろ何か始めないと」と思っている同世代の方に向けて書いてみます。

■きっかけは、ただの資料作成の面倒くささだった

きっかけは大した話じゃありません。月末の報告資料を作るのに、いつも構成を考える段階で無駄に時間を使っていたんです。「何から書けばいいんだっけ」と白紙の画面を前に固まる、あの時間。

試しにChatGPTに「こういう内容の資料、目次案を出して」と投げてみたら、数秒で5パターン出てきました。もちろん全部そのまま使えるわけじゃありません。的外れな案もあります。でも「たたき台があるだけでこんなに楽なのか」というのが最初の驚きでした。

ゼロから作るのと、六割できたものを直すのとでは、疲れ方がまるで違うんですよね。

■「経験がある人ほど得をする」は言い過ぎじゃない

ここでよく言われるのが「AIを使うにはセンスがいる」という話ですが、私の実感は逆です。

AIが出してくる案は、正直まだ荒い。「この表現だと現場の人には伝わらないな」「この項目、うちの会社なら絶対に上が聞いてくる」といった判断は、結局こちらの経験がものを言います。長年やってきた人ほど、AIの出力を「使えるもの」に仕上げる目が育っている。そこは素直に武器だと思っていいはずです。

■副業として考えてみた、という話

触っているうちに「これ、副業にもできるんじゃないか」と思うようになりました。クラウドワークスやランサーズを覗いてみると、「AIを使った資料作成」「マニュアルの整備」といった案件が思った以上に出ています。単価はピンキリで、正直「これは割に合わないな」というものも多いですが、中には自分の経験と噛み合いそうな案件もありました。

まだ本格的に稼げているわけではありません。週末に少しずつ手を動かしている段階です。それでも「本業の経験がそのまま値段になる」という感覚は、これまでの副業イメージとは違っていて新鮮でした。

■始めるなら、この順番がいいと思う

自分がやってみて良かった順番を書いておきます。

まずは仕事に関係ないことで試す。 いきなり業務に使おうとすると身構えてしまうので、休みの日のちょっとした相談ごとに使うくらいがちょうどいいです。次の休みのドライブコースを聞いてみる、くらいの軽さで十分。

求人サイトを覗いて「相場」を知る。 稼げるかどうかより先に、「こんな仕事にこれくらいの値段がつくのか」を知るだけで、AIとの付き合い方の解像度が上がります。

家族に話してみる。 これは意外と大事でした。妻に「最近AI触ってるんだけど」と話したら、最初は「また新しいものに手を出して」という顔をされましたが、実際に使っているところを見せたら「へえ、便利じゃない」と興味を持ってくれました。長く続けるなら、一人で抱え込まないほうがいいです。

■結局、敵じゃなくて道具だった

「AIに仕事を奪われる」という不安、正直まだゼロにはなっていません。ただ少なくとも今のところ、私にとってのAIは、面倒な下準備を肩代わりしてくれる道具でしかありません。判断するのも、責任を持つのも、こちらです。

大きな成功体験があるわけではなく、まだ手探りの段階です。それでも、何もせずに不安がっていた頃より、今のほうがずっと気が楽になりました。

もし同じように「自分の仕事、大丈夫かな」と感じているなら、まずは休みの日に一つ、どうでもいい質問をAIに投げてみることから始めてみてください。案外、そこから景色が変わります。

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